2025年4月13日天秤座満月:愛と調和とバランス
変化の中でバランスをとる
2025年4月13日9時23分、天秤座で満月を迎えます。
4月になり、新たな生活が始まったり、学校や会社でも新年度が始まったり、「新しいタイミング」を迎えている人も多いでしょう。社会全体で「新しいエネルギー」を感じられるので、自分自身の生活の中に具体的な変化はなくても、新しさを感じられているかもしれません。
そんな中での天秤座の満月です。
天秤座は、バランス、調和、そして人間関係を大切にする星座。この満月は、心の秤を調整し、愛と平和に満ちた人間関係を築くための、特別な光を届けてくれるでしょう。また、冷静な視点を与え、周りの人々との関係をより穏やかで心地よいものへと導いてくれそうです。
新しいことが始まる時、必ず変化が訪れます。新しい一歩を踏み出す時、必ず片足で立つタイミングがあり、その瞬間は全体のバランスが崩れます。しかし両足をついたままでは歩み出すことはできません。
バランスが崩れると感じるのはほんの一瞬です。1歩目を踏み出し歩き出せば、歩いている状態でバランスが取れ始めます。
「バランスをとる」とは、ずっと同じ状態の続けることではなく、動いている中で崩れないように整えることなのです。
本当に求めているものは何か
例えば、「あなたの幸せは数字で表すと幾つですか?」と聞かれた時、その答えた数値には一貫性はないでしょう。
今日美味しいものを食べたから100と答える人もいれば、今日は美味しいものを食べたけれど明日は食べられないかもしれないから50と答える人もいるはずです。
漠然と1000と答えられる人もいれば、理由をいくつも述べて10と答える人もいるでしょう。
その数値は、「その人にとっては妥当なもの」なだけであって、他の人と比べられる基準を持っていないのです。
ですので、全く同じ状況の人がいたとしても、状況が同じだから幸せの数値が同じとはならないのです。
「幸せ」って数字では表せませんし、基準もありません。
多くの人が比較していることも、ほとんどがそのように「基準がないこと」なのです。
身長が高い低いはあります。150cmの人より160cmの方が高いですが、どちらが優れているか、どちらが幸せかは、比べることができません。
美しいから幸せとは限りませんし、お金を持っているから幸せとも限りません。
それらを紐づけて、「自分はあの人より優れている」「自分はあの人より幸せではない」と決めつけているだけなのです。
その基準がみんなと同じものなのだと思い込んでいるだけなのです。
そろそろ目覚めるタイミングです。
本来の私たちは、豊かになりたいのでも、美しくなりたいのでも、強くなりたいのでも、有名になりたいのでもありません。
「幸せだと感じたい」はずです。
その幸せが、豊かさや美しさなどに紐づいていると思い込んでいるから、「そうなりたい」と思っているにすぎません。
比較を全て外して、本当に本当に自分が求めているものは何でしょうか。
本当に求めているものに気づきましょう。
自他の境界線を引き直す
当然の話ですが、基本的に人の気持ちはわかりません。「推し量る」ことはできても、完全に理解することはできません。
もしできていたとしても、自分の気持ちと相手の気持ちが完全に一致していると知ることはできないのです。
できるとしたら、話し合ってみて、お互いが同じように考えていると確認することだけですが、
どれだけ言葉をつくしても、その言葉のニュアンスが完全に一致しているとは限りませんので、本当の意味で一致しているかどうかは、確認する術がないのです。
私たちが生きている世界は、そんなものなのです。
ただし、お互いがお互いの気持ちを理解しあっていると感じることはできます。
だから相手を理解しようと努力する必要があるし、相手に理解してもらえるように努力する必要があるのです。
これには「お互いにわかろうとする」気持ちが大切で、一方だけの努力では成り立ちません。
また、お互いにわかってもらっていると感じるためにも、自分が「相手の理解」を信じる必要もあるでしょう。
相手のことを理解できない時、「普通こう思う」「こう考えるのが常識」そんなふうに感じてしまうことはありませんか?
理解し合えない人に対して否定的な感情を持ってしまうのは仕方がないことではあるのですが、
「共通の認識を持っていないことが当たり前」に立ち返るタイミングです。
自分が相手を理解できないと思う時、相手もこちらを理解できないと思っていることでしょう。
それが当たり前で、私たちはもともと、誰ともわかり合っていないのです。
親子であっても、恋人や友人であっても、です。
親しくなればなるほど、その「本当はわからないこと」をわかった気持ちになってしまいます。
大体は理解できるし、予想が容易なことも多いでしょう。
そうだとしても、完全には理解していないことを理解しておく必要があるのです。
自分と自分以外の人の間にある境界線の先のことは、全く見ることができません。
だから言葉を使って境界線のこちら側を説明し、相手側を想像することが大切なのです。
愛と調和のタイミング
急激な変化の中にいる現在、その中で「自分は本当は何を求め、どこに向かいたいのか」をしっかりと受け止めるタイミングです。
他の人の気持ちはその人のものであって、自分のものではない。
社会での役割と自分の望みは必ずしも一致しなくてもいい。
それらをどう扱っていくのが大切なのですが、自分だけを犠牲にすることも、自分の要求だけを押し通すのもいいバランスとは言えません。
多くの人がいる中で、自分の望みを上手に叶えるにはどうしたらいいのか、知恵の使い所です。
そのバランス感覚が、周りからの共感や賛同につながるはずです。
完璧には分かり合えなくても、私たちは敵ではなく同士です。お互いがいることで、お互いの望みを叶えることができるのです。
この満月は、愛と調和を後押ししてくれます。周りを信じ、自分を信じて進みましょう。