2024年冬至:大きな流れによって起こされる変化と成長
2024年12月21日18:21、冬至です。2024年のまとめともいうべき季節がやってきました。
年末ですので、もう2024年は終わりで2025年に向けて動き始めている人もいるかと思いますが、占星術的には2024年はあと約3ヶ月。次の春分までは2024年です。
今からでもまだ遅くはありません。やり残したこと、止めていることはありませんか?このタイミングで取り組み始めてもいいでしょう。
また、2025年に向けて動き出すのにもいいタイミングです。まだ時間があるのでじっくり計画をたて、綿密な準備を行いましょう。
冬至からの3ヶ月は、2024年のまとめであり2025年へつながる時期でもあります。この時間をどのように使うかは自分次第です。
特に2024年の冬至は、大きな転換点をもたらしてくれそうです。
天空には、土星・木星・月・水星のグランドクロスという関係性が形成され、星々が強いエネルギーを与えてくれます。このエネルギーは、自分の内面と外面の両方で、さらには自分の周りを取り囲む全てに対して深い変革を促すでしょう。
柔軟宮のグランドクロスがもたらす変化と成長
2024年の冬至では、双子座、乙女座、射手座、魚座の「柔軟宮」にそれぞれ近しい度数に天体が入り、グランドクロスが作られます。
グランドクロスは4つの天体が90度ずつの角度を作ることで、葛藤や反発を伴いながらも強い成長を促す関係性です。ホロスコープ上では、大きな十字が作られます。
構成している天体は、自分自身の最も内側にある2つ、月と水星、そして個人と社会をつなぐ2つ、木星と土星です。
この配置は、自分の心の奥底にある望みや理想、不安や葛藤を浮き彫りにしてくれそうです。
自分はこうしたいと思っているけれど、周りの人の関係性や社会の状況ががそれを難しくしている、自分の内側と社会の関係性にある葛藤みたいな感じです。
今回はこのグランドクロスが柔軟宮で起こります。柔軟宮はその名の通り柔軟に状況を見極めて、臨機応変に対応していくことを得意としている4つの星座です。
柔軟なエネルギーが強まる時期ですので、例えば「こうしたい、でも周りには反対されている」そんな状況の時、強硬な手段より、柔軟な発想力を使って周りが「そんな手段があったか!」と思わず納得してしまうような新しい考え方や方法に知恵を使うのがよさそうです。
一方で、強い力に流されやすい時期でもあります。やりたいことがあったとしても周りが反対しているとなった時、自分の希望よりも周りの意見の方が正しく見えてしまうこともありそうです。
この感覚は、誰かの意見によって我慢したり自分の意見を諦めたりするのとは違って、自分自身がそちらを選択したくなるみたいな感覚ですので、一概に嫌だと感じるものではないかもしれません。
しかし結果としては、自分の希望を手放したり諦めたりすることにつながることが多くあります。
自分の本当の気持ちはどう思っているのか、自分自身がしっかりと理解しておくことが大切です。
ベースと整えつつ堅実に進める
2024年はメインのテーマの一つが蟹座。蟹座は感情的なコミュニケーション、人生のベースとなるもの、家族、家、ご先祖様などを司ります。一つ具体的な表現をすると「愛情との関わり方」です。
今回テーマとなる愛情は、恋愛的な愛情というよりも、家族愛や人類愛、物や場所に対する愛着など、自分の人生を支えるような愛情のことです。
何かに対する愛情や愛着は、人によって感じ方も捉え方も大きく異なりますが、「好きなものがあるから、他のことも楽しいし、いつもよりなんでもできる」感覚は、多くの人が感じることができるものです。
例えば、楽しい予定の前は何をしていても楽しいとか、好きなキャラクターのグッズを買おうと考えていると仕事が楽しいとか、大好きな人のためならいつも以上にパワーが出るとか、大切なペットのためならどんなことでもできるとか、そんな感じです。
「好きなもの」「大切なもの」が考えの基盤にあることで、日常の感覚は本当に簡単に変わります。
好きなものをベースに日常を整えていきましょう。
またこの冬至では、太陽が山羊座、月が乙女座と、具体的かつ建設的、計画的な行動を円滑にする組み合わせが揃います。
ですので、いくら好きな人、好きなもののためとはいえ、無謀な挑戦をすることよりは、より合理的で効率的な方法に堅実に取り組んでいくことになりそうです。
この冬至では、金星と木星が120度の関係になりますので、好きなこと、好きなものへの意識をどんどん広げていってくれます。
好きなもののために、無謀ではないけれど、いつもよりちょっとチャレンジしてみると、自分が予想しているよりもずっと大きなものを得られそうです。
決断と選択
またこの冬至では、火星と水星も120度の角度を作ります。
火星と水星の共通点は「決めること」で、日常的な選択は水星が、人生を賭けたような大きな決断は火星が行います。
毎日の何気ない生活の中、思った以上に「選択」をしています。
この冬至では、その日常的な選択をちょっと意識してみてください。
例えば、特に考えずに「いつもこれだから」と選んでいるものに関して、どうしてそれを選ぶのか、もっといい選択肢があるのではないか、ちょっと考えてみてください。
考えた結果、いつものが一番いいと感じるかもしれないし、別のものに変えてみようと思うかもしれません。変えてみようと思ったとして、できるなら一度本当に変えてみましょう。
日常的に繰り返しているちょっとした選択は、人生を賭けたような大きな決断とは全く質の違うものですが、日常的な選択は、大きな決断の基盤になっている部分もあります。
自分にとって何が重要で、何を優先する必要があり、どんなものが好きなのか、自分自身が理解するためには日常の選択はどれも大切なものです。
日常の選択に意識を向けて、より自分に合ったもの、自分にとって有用なものを選択してくことで、大きな決断が必要になった時に「どうしても譲れない要素」を落とすことなく選択することができるようになるはずです。
日常の選択は、その練習でもあると意識してみると良いでしょう。
最も夜の長いタイミング
冬至は1年の中で最も日の出ている時間が短い日です。
暗い時間が長いタイミングは、自分の内側としっかりと向き合うのに向いています。
一人でゆっくりとした時間を取るのもいいですし、2024年の場合は家族とゆっくり語らう時間としてもよさそうです。
友達とぱーっと楽しむのが悪いわけではありませんが、何かしら疲れを感じる、不安や焦りを感じるタイミングがある場合は、意図して一人の落ち着いた時間を取ることがおすすめです。
ゆっくりと落ち着いた時間を取ることで、不安や焦りの原因に気がついたり、今まで思いつかなかったようなことが思いついたり、「自分の今後の人生の糧になること」に意識を向けられそうです。
冬至は1年で最も日の出ている時間が短い日ですが、これは冬至以降は徐々に日の出ている時間が長くなっていくことでもあります。
日本ではここからさらに気温が下がっていきますが、エネルギーはどんどん春に向かっていきます。
休止と活動のバランスを保って、次の春に向けての計画を立てつつ、2024年の冬も楽しみましょう。
まとめ:新しい時代へ向けて
2024年の冬至は、私たちが新しい時代へと足を踏み入れるための重要な転換点です。多くのことがどんどん変化し、自分はその変化についていけないと感じることもあるかもしれません。
しかし、私たちは常に無限の可能性を持っていて、この冬至のエネルギーはさらに新たな可能性にも気づかせてくれます。
自分自身と向き合う時間をとりましょう。自分は本当はどう考えているかを感じるいい機会です。
ふと何かが思いついたら、ちょっとでいいので実行してみましょう。ハワイ旅行に行きたいと思い浮かんだら、旅行について検索してみてください。スーパーで珍しい野菜を見つけたら、とりあえず買ってみて食べてみてください。小さく実行して、小さく挑戦してみてください。必ず何かしらの情報が手に入ります。
また、年末年始を含む時期ですので、周りに感謝を伝えやすい時期です。儀礼的な挨拶だけではなく、本当に感謝したい相手にも連絡をしてみましょう。一番身近な人へ伝え忘れていませんか?
大掃除をしてもしなくても、おせち料理を用意してもしなくても、ちゃんと2025年はやってきます。
自分にとって重要なことに時間を使い、自分にとって大切なものを選択し、本当の意味での自分自身の人生を取り戻すチャンスを活かしましょう。
2025年は、天体の動きが非常に大きな年ですので、2024年以上にに激動と感じるかもしれません。
私たちはそれに対応できるだけの知恵と勇気と体力を持っています。新しい波を楽しみに、2024年の冬を楽しみましょう。
Q&A
Q. 冬至とはどんな日ですか?
冬至は地球から見た太陽の軌道を、春分を基準に4分割したうちの4つ目の地点です。春分と秋分には日の出ている時間と日が沈んでいる時間が同じになり、夏至で昼が最大に、冬至で夜が最大になります。
占星術では、太陽が山羊座に入ったタイミングでもあります。
Q. グランドクロスは珍しいものですか?
A. さほど珍しいことではありません。構成する天体が地球から遠い星ばかりの場合は、珍しくなることもあります。2024年の冬至のグランドクロスは、地球から近い星が2つ、遠目の星が2つなので、若干珍しい構成と言えるかもしれません。
Q3: グランドクロスはどう活用すればいいですか?
今回のグランドクロスでは、自分の欲求と社会の要請がぶつかりやすい状態です。単に「自分はこうしたい」だけでは周りとぶつかる可能性があるので、「自分はこうしたい、それをしつつ周りを幸せにするにはどうしたらいいか」を常に考えると良いでしょう。どうしてもうまくいかない場合は、自分の望み、周りの気持ち、どちらかを選ぶことになるかもしれません。しかし今回の冬至では両立できる知恵が出てきそうなので、最初から諦めてしまわず脳みそを振り絞っていいアイディアを出すことを心がけると良さそうです。
Q. 変化を恐れてしまう場合は、どうすれば良いでしょうか?
A. 人間はそもそも変化を恐れるものです。それは自然なことですし、仕方がないことでもあります。ただ変化を恐れて何もしないでいると状況が悪くなってしまう場合があるので、早めに恐れを押し切って勇気を出した方がいい、そんな程度の話です。変化の恐れがあまりにも強い場合は、そのまま様子を見てもいいでしょう。いずれ変化せずにはいられない時が来るかもしれないし、もしかしたらそのままの状態で人生を終えられるかもしれません。
変化することに対する恐れと、恐れを持ち続けることの苦痛、どちらが大きいかで判断してもいいかもしれません。
この冬至が、あなたにとって素晴らしい転換期となりますように。