思考のお掃除「ブレインダンプ」基本マニュアル

引き寄せの法則
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ブレインダンプについて

引き寄せの法則を活用して望むままの人生を進むためには、

①自分の願いを正確に把握して、正確に願うこと
②その能力、価値が自分にはあると真に理解していること

この二つが必要です。

ブレインダンプでは、主に②その能力、価値が自分にはあると真に理解していることを阻害している
不合理な思い込みや観念の手放しを助けてくれます

ブレインダンプは、

・頭の中がごちゃごちゃしていると感じた時
・なんだかとても忙しいと感じる時
・やることが多すぎると感じるとき
・いろいろうまくいかないと感じるとき

など「思考を落ち着かせたいとき」に活用することで、
自分の人生を難しくしてしまっている要素を取り除き、引き寄せの法則とより調和できるようになるでしょう。

ブレインダンプは日常的に行うことで、脳内をいつでも整った状態にしておくことができます。

ブレインダンプは、「思考を整理する」メソッドのひとつです。

ブレインダンプのダンプは「どさっと下ろす」ことを指していて、
脳内に溜まっている今は使っていない思考をどさっと下ろす、まとめて捨てる、みたいなイメージです。

生きているだけで無意識に溜まっていってしまう脳内の思考を、紙に書くことで外に出し、処分します。

ブレインダンプを使って脳をリフレッシュして、いつでも最高の状態でいられるようにしておくと、引き寄せを阻害し、人生を難しくしてしまう思い込みや観念を整理することができ、素晴らしいアイディアも湧きやすくなるはずです。

ブレインダンプのやり方

準備

紙とペンを用意します。どんなものでも構いません。
ペンは消えないもののほうが良いかもしれません。(書いた後何を思っても消して書き直さないため)
できるだけ静かでリラックスできる場所に行き、一人の時間を作ります。

おすすめは朝です。日常の活動を始める前に脳内を整理する時間を取ることで、すっきりした1日を過ごすことができるでしょう。
または、夜寝る前に1日の出来事を頭の中から出すのも良いでしょう。

「紙にペンで文字を書く」だけですので、どんな場所でも構いませんが、
誰かに見られるかもなど、余計なことを考えなくてもいいようにしておくと良いでしょう。

紙はノートなどでもいいですし、コピー用紙やルーズリーフなど、そのまま捨てられる紙でもOKです。

スマホやPC、タブレットなどでもいいですが、紙に手書きが最も効果が高いと言われています。

書き方①なんでもいいからとにかく書く

ブレインダンプは、脳内に溜まっているものを片付けることなので、書き方にルールはありません。
思いつくままに書きましょう。

脳内に溜まっているものを外に出していくみたいなイメージで、書いていきます。
単語の羅列でもいいし、「お腹すいた」「まだ眠い」などそのときに思い浮かんだことを書いてもいいですし、「何も思い浮かばない」「何を書いたらいいのかわからない」などでも構いません。

ダンプカーに大量に積まれている砂利をザザザーと下ろしていくように、脳内にあるものを外に出していきましょう。

一つ書いたことについて連想ゲームのように書いていってもいいですし、自問自答を繰り返していくのも効果的です。
内容には一切こだわる必要はありません。

普段なら使うのを躊躇ってしまう言葉を書いてもいいし、思いっきりネガティブな部分を出してもいいし、逆に夢を思いっきり描いても構いません。
誰にも見せない、見られないことを前提に、思いっきり書きましょう。

思いついたことを取り止めもなく書いていくだけですので、「今から10分間書き続ける」「この紙がいっぱいになるまで書き続ける」などゴールを決めて書き続けていきます。

目的は「書くこと」であり、書いていることに意味はなくても大丈夫です。脳内から不要なものを出すイメージで、どんどん書いていきましょう。

書き方②状況を整理するように書く

具体的に悩んでいることがある、嫌だと思っていることがある場合は、その状況を整理するように書いていくことも効果的です。

例えば、お金の心配が頭から離れない場合、実際の収入の内訳、支出の内訳などを具体的に書き出して整理してみる、
人間関係が辛い場合、誰のどんなところに対してどう思うのか、いつのどんな出来事が起こりどうなったのか、具体的に書き出してみるなどです。
ただし、途中で別の調べごとなどを挟むのはやめましょう。(例えば支出の内訳を書くからと、カード明細を調べたりなどはしない)

また、やりたいことややらなくてはいけないことについての具体的な計画を立てるのも良いでしょう。
その際も、例えば旅行の計画だからと途中で電車の時刻を調べるなど、別のことをするのはやめましょう。

覚えていることを思い出せる範囲でどんどん書いていくイメージがいいかもしれません。

実際の出来事などを、順序立てて具体的に書いていくと、その時の状況はもちろん、考えや気持ちの整理もつきやすくなります。

何についてどう感じて、どう思って、どうしたいのか、何が嫌なのなどを書き出して、その書き出した文字を見て、内容を確認することで、状況を冷静に判断することができるようになり、解決策も思い浮かびやすくなるでしょう。

やりたいこと、やらなくてはいけないことがたくさんあるのに時間がないと感じる場合も、何をいつまでにどうしなくてはいけないのか具体的に書いていきます。
状況を具体的に整理することで、優先順位がつけやすくなり、さっとできること時間がかかることも把握できて処理しやすくなるはずです。

ブレインダンプの目的は「書き出して脳をスッキリさせること」なので、書くだけで目的は達成されますが、そこで思いついた解決策を実践することで、より一層良い効果を得られることになるでしょう。

書き出すことの効果

①脳内の「排水」

ブレインダンプで行うことは、単に「考えていることを書き出す」だけです。
しかしこの「単なる書き出し」が脳内を整理することにとても有効なのです。

人の脳は常時高速で稼働し、これまでの出来事は全て記憶しています。
自分自身でさえ、何を考え、何を覚え、何を関連づけているか把握していません。
大きなお風呂の中にどんどん水を溜めているような感じです。
しかも蛇口は複数あり、そこからさまざまな水がどんどん注ぎ込まれていっています。

お風呂の水は無限に溜められますが、溜め続けていけば古くはなります。
蛇口から出る水は透明なものばかりではなく、ときには泥水も混ざっているので、そのままにしているとお風呂の中の水はどんどん濁っていきます。
新しい綺麗な水を入れても、古い濁った水を抜かなかれば、お風呂の中はどんどん濁っていきます。

そんなお風呂に溜まった水を綺麗にするには、古い水は流しながら新しい水を入れる必要があります。

ブレインダンプでは、脳内に溜まっている古い水を流す作業のようなものです。
新しい綺麗な水は自動的にどんどん入ってきますが、古い水を流す作業には意図が必要なのです。

最初のうちは古い水を流しても流しても状況は変わらないように感じるかもしれませんが、
続けていればいずれお風呂の中の水は新しいものが多くなり、いつでも綺麗な状態にすることができるはずです。

②視覚化

脳内で考えていることは、自分で認識しているよりも抽象的でぼんやりしています。
そして思考は無意識のうちに動き続けています。
つまり、非常に長い時間物事を抽象的に捉えているということです。

脳内が抽象的な状態だと、どちらかというと悪い考えが膨らみがちです。
冷静になって整理すればそう悩むことではなくても、一人で考えているとどんどん沼にハマっていってしまうのは、体験したことがある人も多いのではないでしょうか。

この「考えている」状態を変える方法として、「文字にすること」は非常に有効です。

脳内で考えていることを「文字にする」=「視覚化する」ことで具体化して整理されることにあります。
自分の脳内の思考を文字にして、目で見ることで、思考を冷静に客観視することができるようになるのです。

自分のことって、自分でも案外理解していません。
自分のことをもっと理解するためにも、考えていることを言語化し、視覚化する時間をとっておくとよいでしょう。

「書く」ことの効果

書くことは、考えることよりも当然時間がかかります。
この「少し時間がかかる」部分に重要な効果があります。

人は日に1万〜6万回思考すると言われていて、脳は毎日知らない間にフル稼働している状態です。
そのフル稼働している状態の速度を落とすことが重要なポイントなのです。

思考には、「速さ」と「深さ」があります。
パパパッと思いつく思考とじっくりと考察する思考です。
たくさんのアイディアが思いつく力と、より有効なアイディアが思いつく力みたいな感じです。

脳内だけで考えている状況は、速さは上がりますが、あまり深くはなりません。深くなる前に次の思考が浮かんでしまうためです。

書くことは、脳内に湧いた思考を文字にして手を使ってペンを通して紙に書くという段階を踏むため、思考の速度が遅くなり、さらに次の思考が湧くのも制御します。

ブレインダンプは「脳内に溜まっている思考をお掃除する」ことが目的です。
思いついた言葉を書くことで脳内に湧き続ける思考を制御し、すごい速度で湧いてくる思考のスピードを落とすことができます。思考のスピードを一旦制御することで、脳内を整理しやすくすることができるのです。

また、思考のスピードを落とす練習をすることで、思考を深めることができるようになります。
次から次に湧いていくる思考を意識的に制御することで、一つのことにじっくりと向き合う状況を作り出すことができるのです。

ブレインダンプは、スマホやPCを使って「入力する」ことでも効果はありますが、自分で文字を思い出して書くという作業がなくなるので、書くよりは思考を深める効果が弱まります。
ですので、どうしても時間がないときや余裕がない時はスマホやPCを使うことも有効ですが、1日10分程度でも「手書きの時間」を取ることがおすすめです。

よくある質問

Q.ネガティブなことを書いてもいいのですか?

A.書いても大丈夫です。むしろどんどん書いた方が良いでしょう。

引き寄せの法則の話になった時「ネガティブな考えを持ってはいけない」と言われることがありますが、持ってはいけないわけではないのです。持ち続けるのがあまりよろしくはない、程度です。
むしろ「あるものをないとする」ことのほうが大きな問題につながる可能性を持っています。

頭に浮かんだ段階で、ネガティブな考えは存在しています。
それを否定したとしても、脳内にはその考えは確実に存在してしまいます。

その「存在しているもの」を否定したり、見て見ぬふりをしたりすることが、引き寄せ的には非常によろしくありません。
ですので、むしろ人には言えない黒い気持ちは「自分一人で誰も見ていない紙に向かって」積極的に吐き出すのが良いでしょう。

もう手放したい考えを処分する方法は、そこにあることをまずは認めることがスタートです。
ここにあってはいけないから捨てたい、こんなふうに思ってはいないからあるはずがない、と思っていては進まないのです。

思い浮かんだネガティブな思考は、書いて、自分はそう考えたんだなと認めて、破ってポイ。それで終了です。

脳内にいつまでも残しておかないようにすると良いので、紙を残しておくと気になる場合はさっさと処理した方が良いでしょう。

Q.書いた後の紙はどうしたら良いですか?

A.書き終わった後の紙は、とっておきたいならとっておいても良いですし、処分したければ処分しても大丈夫です。

ただし、ネガティブな感情を吐き出し切った紙は、早めに処分するのがおすすめではあります。
燃やすことができるなら燃やして、無理なら細かくちぎって密封できる袋などに入れて、普段のゴミと一緒に処分すれば良いでしょう。

また、思いの丈を書き綴るものなので、「人に見られたら」など、別の不安の材料になる可能性もあるので、気になる場合はさっさと処分しましょう。

やることリストやとてもよいアイディアが閃いた時の紙はとっておいても大丈夫ですし、その部分だけを別に書き写しても良いでしょう。

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