2025年6月25日蟹座新月:共感と分かち合い
感情の高まりを楽しむ新月
2025年6月25日19時32分、蟹座の新月です。
夏至直後の新月。2025年の夏の始まりです。
カレンダーで見ると、まもなく2025年の半分の地点です。
占星術としての区切りはまだ夏に入ったばかりですが、日常的に使うカレンダーでは1年の半分の地点に差し掛かっていますので、これまでのこと、これからのこと、少し振り返ってもいいかもしれません。
蟹座に木星が入り、多くの人が様々な形での感情の高まりを感じているかもしれません。
感情の高まりは人生を豊かにしてくれますので、思いっきり楽しい夏を過ごしましょう。
感情と豊かさ
何かを見たり聞いたり体験した時に良い感情が湧くことだけを続けていけば、人生はとても豊かです。
楽しい人と会い、美しいものを見て、素晴らしい音楽を聞き、美味しいものを食べ、どれも良い感情が湧く行動ですが、これらが繰り返される人生は幸せであり、豊かであることは想像できるのではないでしょうか。
この夏以降の1年ほどは、望む感情に意識を向けることで、その感情を味わう機会が増えるはずです。
楽しい、嬉しい、おもしろい、なんでも良いですが、自分が心地良いと感じる感情に意識を向けておきましょう。
逆に、辛い苦しい、または辛いのは嫌だ、苦しいのは嫌だと、嫌な感情に意識を向けているとそちらばかりを感じることになってしまうかもしれません。
意識の向け方にはコツが必要ですが、さほど難しいことではありません。
いらないものではなく、いるものに目を向ければいいだけです。
嫌なものを避ける意識から、欲しいものを得ようとする意識に変えるよう、練習を始めましょう。
感情と揉め事
感情は人生を豊かにしてくれるものである一方、難しくする側面も持っています。
この新月は、自分以外の人も感情の高まりを感じるタイミングなので、揉め事なども起こってしまうかもしれません。簡単に言うとケンカが起きやすいということです。
そんなつもりなかったのに相手を怒らせてしまうとか、相手の何かに対して非常に腹が立ってしまうとか、そんなことが起こりがちなタイミングなので、感情のままに相手に対応しないように注意しておくと良いでしょう。
相手の怒りに引きずられて自分も怒り返したり、怒りに任せて行動をしてしまわないように意識しておきましょう。
相手が怒ってどうしようもないと感じたら、少し距離をとりましょう。
自分の怒りがどうしようもないと感じたら、その場からサッと離れましょう。
「お腹痛い! トイレ!」で乗り切りましょう。
怒りや悲しみという感情の高まりは、人間関係に揉め事を起こす要素です。
しかしその感情自体が悪いわけではありません。怒りや悲しみは「自分はこれを嫌だと思っている」というバロメーターです。
単に「腹がたった」として流すのではなく、何に対して腹が立ったのかをしっかり理解しましょう。
相手とのやり取りで怒りが湧いた時、相手の何に対して怒りが湧いたのか、話した内容だったのか、行動だったのか、言い方や表現だったのか、具体的に理解しましょう。
そして、冷静な時にどういうことに腹が立つのか相手にも伝えられる状況を作りましょう。
同様に相手が何に対して腹を立てたのか聞きましょう。
そうやって一つずつ解決していくことで、単なる揉め事の原因である感情は、関係性を深める要因にすることもできるのです。
与えることで得られる何か
夏至からの流れでもあるのですが、「自分の限界を超えて行く」こともこの新月のテーマの一つです。
今の状態は、「今この瞬間」の最高地点であったとしても、そこからもっと先を目指していく、そのためにどんなことを目指し、どんな方法を取るのかに知恵を使い、行動力を発揮していく、そんな流れです。
この新月では、身近な人からヒントをもらえそうですし、誰かとの関わりが自分の伸び代を伸ばすことにつながるかもしれません。
自分のために限界まで力を出す場合と、誰かのために限界まで力を出す場合、誰かのためと考えている時の方が力が出る場合があります。
全く知らない人のためでは自分のためより力は出ないかもしれませんが、大事な人のためなら、自分のためより力がですことがあるのです。
例えば自分が病気になって大金がいるとなった時、稼げる状態であったとしても自分のことなら諦めてしまう人でも、病気になった人が大切な人だった場合、自分が苦しい状態だったとしてもどんなことをしても必要なお金を集めようとする、みたいな感じです。
この新月では、そんな感じで自分以外の誰かに何かを与えようとした時、自分の限界を突破できそうな気配です。
大切な誰かのために何かをすることで、思ってもいないような才能を開花させられるかもしれません。
共感と分かち合い
自分の気持ちを伝え、相手の気持ちを理解することって、人間が群れで暮らしていく中でとても大切なことです。
そしてそこには人間としての成長と進化も関わっています。
特に現代の子供は、生まれてすぐは両親だけ、両親と祖父母だけなど、「大人と自分」だけの空間で過ごす時間が長く、5〜7歳になってようやく「子供たちだけの社会」を体験することになります。
「大人と子供」の世界では、大人は大体自分を優先してくれますから、子供である自分の伝えたいことは、相手が受け取ろうとしてくれます。それが子供だけの社会に出ると、当たり前だと思っていた「相手が受け取ってくれること」は、当たり前ではないことを知ることになるのです。
子供たちの社会の中で、自分の気持ちをわかってもらうためには、相手の気持ちをわかろうとする気持ちが必要であると学び、「対等な関係での人間関係」を理解し、体得していきます。
誰でも一緒にいて楽しい人と一緒にいたいし、協力し合える人と一緒にいたいと思うはずです。
自分がそう思うのなら、自分が先に相手に共感を示し、協力をしようとすることが大切なのです。
ただ、言葉では理解できても、実際には慣れないと難しい部分があるのが「感情の扱い」です。
私たちは基本的には群れで生活する生態の生き物です。
今はある程度自由に群れとの距離を取れる時代にもなりました。
自分の心地よい範囲で、心地よい相手と、感情を分かち合い、共有し、豊かで実りある人生を満喫いたしましょう。