2025年6月11日射手座満月:感情を使って制限を超えていく
制限を超えていく満月
2025年6月11日16時44分、射手座の満月です。
夏至の直前なので、春のテーマとともに夏のテーマも入り始めるタイミングです。
今年の全体のテーマの一つ「バランスを取る」を意識しつつ、可能性を最大限に伸ばしていきましょう。
射手座は、枠を超えて飛び出すエネルギーを持っていて、「これまではこうだった」「普通はこうだ」ということを易々と超えていく質を持っています。
「自分にはこの程度だ」などと思ってしまっていることはありませんか?
この満月は、そんなエネルギーを飛び越えるのにとても良いタイミングです。
才能と可能性
例えば自分に乗馬の才能があるとします。
馬と心を通わせることができ、上手に乗ることができ、そしてなにより馬に乗ることがとても楽しい。
そんな才能を持っていたとします。
現在の日本でその才能を発揮するためにはどうすればいいでしょうか。
生まれた時からすぐそばに馬がいる、自分の周りに馬に関わる仕事をしている人がいる、両親や親戚の中に乗馬を趣味としている人がいるなどの場合はラッキーですが、そうではない人が乗馬の才能を持っていたとしたらどうでしょう。
なんらかのタイミングで乗馬を知り、興味を持ったとしたら、自ら「やってみたい」と周りに働きかける必要があるでしょう。子供の頃であるなら大人に頼み込むなんてことが必要かもしれませんし、大人になってからも、自分で乗馬ができる場所を調べ、時間を作り費用を作って、自らの意思で向かう必要があります。
さらに、馬に乗ったとして、それだけで全てがうまくいくとは限りません。いきなり「自分には才能がある」と思えることの方が稀で、まずは十分な練習が必要でしょう。しかしこの段階で諦めてしまっては、自分の中に眠っているかもしれない乗馬の才能を開花させるのは難しいことでしょう。
多くのことがそうですが、才能があると言っても最初から完璧にできることなどほとんどありません。
日常的な料理でも掃除でも、勉強でも運動でも、コミュニケーションなどでも同じです。最初できないことと才能にはほとんど関係がありません。
才能があったとしても、「最初から完璧にできないこと」を理由に自ら可能性を閉じてしまっていることがほとんどなのです。
では、才能があるかどうかはどのように判断すればいいのでしょうか。
才能と”制限”
そもそも才能とはなんでしょうか。
元々持っている素質を表すことが多い言葉ですが、この言葉自体が自分自身の可能性を制限してしまうものであるかもしれません。
自分が世界的な成功を収めたとします。
成功した理由は、才能と呼ばれるような素質に加えて、並々ならぬ努力もあるでしょうし、環境的な要素、周りの協力、運なども関係するかもしれません。それらが全て合わさってのものであって、その成功は、生まれ持っての素質だけのものではないはずです。
もし才能があったとしても、それを開花させるためにはさまざまな要素が必要なはずなのです。
しかし、思ったように進まない時、「自分には才能がない」と考えてしまうことはないでしょうか。
思ったように進まないのは、才能がないからではなく、練習が足りていないのかもしれないし、やり方が間違っているかもしれない、発表する場所がずれているのかもしれないし、単純に自分の理想が高すぎるだけで、実は十分に実力を発揮できているのかもしれない。
思ったように進まない理由を「才能」という言葉に押し付けてしまっているだけかもしれないのです。
また、自分よりも成功している人を見た時、「才能」の一言で片付けていることもあります。その人は誰よりそのことに情熱を傾けているからかもしれないし、努力し工夫しているのかもしれないのに。
「才能」がないのだから、もうどうしようもない、うつ手がないと自分自身で決めてしまう、諦める理由にする。
相手には才能があって自分にはないから、どうすることもできない、そんな理由に使っているだけなのかもしれないのです。
実際、「才能」は目に見えるものではありません。どんな才能でも、あるとも言えるしないとも言えるのです。
自分には才能があるからと取り組めるなら良いのですが、才能がないかもと疑ってしまう時、それは自分自身で自分の可能性を制限することになってしまうかもしれないのです。
自分の制限を超えていく
私たちは無限の可能性を持っています。
何かを始める時、最初は皆「ただ興味がある」「ただやってみた」くらいで始めるでしょう。
才能のあるなしなどほとんど考えることはないでしょう。
環境によっては最初から「才能があるから」と始めることもあるでしょうが、多くの場合は単純に「楽しそう」というような感覚だけで始めるでしょう。
興味を持った段階で、その始めた何かの才能はあるのです。
続けていくことができる時、さらに才能があり、もっと続けていくことができる時、さらに才能があるのです。
楽しめる、成長したいと思える、成果を出したいと思える、そう感じられることには全て、才能があると言えるのです。
楽しめるから工夫できるし、興味が続くから練習できるし、関わり続けられることが全て才能なのです。
もし、今取り組んでいる何かに対して、ここが限界と感じたり、自分には才能がないと感じるとしたら、この満月は、その制限を飛び越える大きなチャンスです。
制限を飛び越えようという意志を持てる人は、制限を飛び越える才能を持っているはずなのです。
感情のアンテナを利用するタイミング
この満月の直前に木星が蟹座に入りました。
木星は拡大・発展を司る天体なので、蟹座が司る「感情」が高まる時期です。
今感じている感情は、自分の才能に大いに関係があるかもしれません。
楽しそう、面白そうと思うことに取り組んでいく、何を得られるかではなく「今、それをすることが楽しい、面白い」という感覚を大切にしていくことで、自分の制限は取り払われていくことになりそうです。
興味が湧いたことに意識を向け、楽しそうだというだけの理由で初めてみたことを続けられ、続けていけばそれは社会に貢献できるような何かになるかもしれません。
最初から目標を決めて向かっていくことも大切ですが、直感に従っていくことも大切です。
今この瞬間、心地よいと感じるもの、面白いと感じるものを選んでいきましょう。
いつもと違う選択をするのも良いでしょう。
私たちは無限の可能性があり、多くの才能を持ち、才能たちは開花させてもらえる時を待っています。
「自分はこんなものだ」と決めているラインを超えるタイミングが来ています。
楽しく、おおらかに、「今」の自分が望む方向へと進んでいきましょう。